はじめに
椎間板ヘルニアに苦しんでいるあなたへ。
私は、6か月前に腰椎椎間板ヘルニアを発症し、激しい痛みに苦しみました。歩くことも、座ることも、寝ることもできず、人生が暗闇に包まれたような気持ちになりました。
しかし、私は諦めませんでした。ネットで情報を探し、医師や理学療法士と相談し、試行錯誤を繰り返しながら、少しずつ痛みが治まっていきました。
そして、6か月後には、痛みが完全に消えて、以前と同じように生活できるようになりました。
このブログでは、私の経験を元に、椎間板ヘルニアを克服するための方法を、詳しく解説しています。
少しでもあなたの参考になれば幸いです。
それでは、一緒に克服していきましょう!
椎間板ヘルニアという病気について
椎間板ヘルニアは、背骨の骨と骨の間にあるクッションである椎間板が変形し、神経を圧迫することで起こる病気です。腰に激しい痛みやしびれを引き起こし、歩行や立ち上がることが困難になることもあります。
また腰痛は、他人が外からみて分かるものではないため、他人に理解されにくい病気です。
誰かに『腰が痛いんです』と訴えても、どの程度痛いのかは、相手になかなか伝わりません。
私は、もともと腰痛が持病で、ときどきギックリ腰で会社を休んだりしていましたので、今回、10分と座っていられないほどに腰痛が悪化したときでも、周りの反応は、「いつものですよね」と、いうようなものでした。
『一刻も早く体を休めたい』、と訴えても、見かけはきのうまでのわたしと変わりませんから、周囲に理解されるのは、なかなか困難でした。
以下の記事で、椎間板ヘルニアを克服した私が、どのように腰痛と向き合ったかをお伝えすることで、同じような悩みを抱えるかたに、少しでも助けになればと思います。
症状について(腰椎椎間板ヘルニア)~私の場合~
椎間板ヘルニアには様々な症状があり、まさに千差万別ですが、私の場合は、
座っているのがつらい
というものでした。
腰を曲げたときに痛い、とかではなく、座っている状態を保つ(=腰をくの字に曲げた状態でいる)ことができませんでした。
私の仕事はパソコン作業で、ほとんど座りっぱなしの仕事でしたので、『座っていられない』のは、大変苦しいものでした。
退職間際は、『10分も座ることができない』状態になっていました。
結局、椎間板ヘルニアが原因で会社を辞める判断に至ったのですが、退職したあとも、『本当に腰痛が治るかどうか』は、かなり不安でした。
この記事では、私と同じように腰痛の悩みを持つ方にとって、少しでも参考になれば幸いです。
完治までの対処方法8選
MRIで腰の状態を知る 【おすすめ度 5】
治療開始に際して、初めにやったことは、整形外科でのMRIの検査(Magnetic Resonance Imaging)(磁気共鳴画像診断)でした。
まずは
自分を知るところから始めよう
と思ったからです。
右がその時のMRIの写真です。診断の結果、『腰椎椎間板ヘルニア』であることが判明。
はっきりとヘルニアと言われたことが初めてでしたので、ショックでしたが、『腰椎椎間板ヘルニア』と病名をはっきり告げられ、それを自覚したことで『治す覚悟』が固まったといってもよいと思います。
写真の赤丸〇のところがヘルニアで、腰椎の椎間板が背中側にはみ出している箇所が複数あり、治るかどうか不安ではあるものの、これが治れば痛みもなくなる、と分かったことは、治癒への第一歩だったと思います。
安静にする 【5】
病院でMRIの結果を見た整形外科の先生は、
2~3か月の間、安静にしていれば通常は治る
とおっしゃいました。
20年以上、平日は働くのが当たり前だった私にとって、『安静に徹する』ことは、なかなか心苦しいものがありました。
すがるものは病院の先生しかいなかったし、退職もしたし、『老後に寝たきりになるのだけは嫌だ』と思っていたので、『先生のいう通りに安静にしよう』と覚悟を決めました。
その日から、『布団の上で寝る=痛くない姿勢を少しでも長く続ける』ことを実行しました。
痛い姿勢を我慢することをやめて、『痛くない状態を、長い時間続けた』ことは、治癒への第一歩だと思います。
病院で痛み止めの薬を処方されたのですが、しっかり痛み止めを飲み、『薬に頼ってでもいいので、痛くない状態を続けなければ、症状は良化しない』ことも分かりました。
スーパー銭湯に行く 【5】
『安静』を基本にする生活を始めて1か月以上が経過すると、
1か月もたつのに『いまだ完治に至らない焦り』が芽生え始めました。
整形外科の先生には『2~3か月でよくなる』と言われていたものの、安静を徹底していれば、もっと早く良くなるはず、と高をくくっていたことも、焦りを助長していたと思います。
もちろん少しずつは良くなっていたとは思いますが、一泊旅行の失敗などもあり、不安が募っていました。
そんな焦りもあり、スーパー銭湯でいわゆる『湯治』を試しました。
外出を伴うので、安静ではないものの、『湯治という言葉があるくらいだから、悪化はしないだろう』と思い、週に3回ほどスーパー銭湯に通い、湯船につかり、リラックスに努めました。
試行錯誤でしたが、
湯舟に5分ほど浸かり、その後水風呂に2分ほど入るのをワンセットとして、3~4セットを繰り返し、
血行がよくなり、心身ともリフレッシュできる等の効果があったと思います。
ただし、無理をせず、自分の体調に合わせて入浴してください。
フォームローラーでマッサージ 【4】
フォームローラーは、筋肉の凝りをほぐしたり、ストレッチをしたりするために使用される器具です。
フォームローラーは、円柱形のスポンジ製で、表面に凹凸があります。
凹凸が筋肉に圧力をかけて、筋肉をほぐします。フォームローラーは、自宅で簡単に使用できるので、多くの人が愛用しています。
私も、安静生活も2か月を経過した頃、体のストレッチやマッサージのため、フォームローラーを購入しました。
何と言っても
一人でマッサージができる
ので、今も手放せないアイテムです。
首の下に置いてゴロゴロ、肩甲骨の下においてゴロゴロ、自分の体重を使って無理のないマッサージができます。
右の商品(Gruperフォームローラー2in1)を購入し、2つのローラーがついてきましたが、”小さい方”が刺激がちょうど良いジャストサイズでした。
フォームローラーを入手したら、YouTube動画などで、使用方法を確認しながらストレッチしましょう。下記サイトはおすすめ動画の一つです。
たくさん動画がありますので、ご自身にあった動画を見つけてください。
なお、フォームローラーを使用する際は、以下の点に注意してください。
- 痛みが出る場合は、無理をせずに休憩してください。
- 長時間使用すると、筋肉が疲労するので、休憩をしながら使用してください。
- フォームローラーを強く押しすぎると、筋肉を痛める可能性があるので、注意してください。
ヨガをする 【4】
ヨガは、インド発祥の伝統的な身体と精神の鍛錬法です。
寝転び生活が2か月経過した頃に、ヨガを始めました。
ある程度良くなってからでないと、すべての姿勢が腰によくないですが、ある程度こなすことができると、良くなってきたと実感することができますし、体力を回復することに役立ったと思っています。
ヨガは、
運動不足を解消し、体力の回復にとても効果的
だと考えています。
YouTubeでもたくさんのヨガ動画が公開されていますが、私が使用したのは下記のDVD、『YOGA basics』です。
YOGA basics 初級編 [DVD] コロムビア・マーケティング
少々古いDVDですが、初心者にも分かりやすく、内容も比較的易しいDVDで、マック・クミコ氏の語り口、背景のコロラドの風景、ヨガの内容にマッチしたBGMなど、素晴らしいビデオです。
YOGA basics DVD内の印象的な言葉
ヨガをするとき、絶対にこうしなければならないという決まりありません
YOGA basics
自分の体質、その日の体調に合わせて、適切な対位法を選んでいきます
YOGA basics
ヨガはサンスクリットで結合という意味です
二つの反対の曲線を意識し、バランスを見出し、結合させます
YOGA basics
どんなにストレスの多い中でも どんなに忙しい中でも
心の奥底に静けさ穏やかさは いつも存在しています
Yoga basics
ところどころにナレーションでヨガの考え方について教えてくれます。
ヨガによる体力づくりは、これからも継続して、腰痛の再発予防をしていこうと思っています。
気分転換に勉強をする 【3】
一日中寝ているのは、家族の手前、”ばつが悪い”ものです。
このころ『簿記三級の資格取得の勉強』を始めました。
もちろん座って机には向かうことなどせず、『ひたすら寝転んで勉強』していました。
自己研鑽につながるので自分としても納得し、家族にも説明ができますので、精神衛生上、良かったと思います。
試験はネット試験でしたが、会場まで出向かなければならず、90分の試験時間中はパソコンの前に座りっぱなしだったのは腰に悪かったですし、2度も試験に落ちたので辛い思い出ですが、
寝転び生活を、少しでも有効に活用した充実感
がありました。
結果、3回目で簿記三級に合格することができました。
プールで運動をする 【2】
プールの中でのウォーキングは、陸上よりも負荷が少ないため、関節や筋肉に負担をかけずに運動することができます。
また、水の抵抗によって、より効率的に筋肉を鍛えることができます。
プールの中でのウォーキングは、体に負担をかけず、筋力を維持するのに効果的でした。
ただし、プールでのトレーニングを継続するのは、水着を洗ったり、帰ってきてシャワーを浴びたりする必要があり億劫になり、続けるのはむつかしいところもあります。(私がそうでした)
車の運転姿勢も、腰に悪いので、行き帰りの手間を考えると、私の場合はあまり効果的な治療にはなりませんでしたが、プールの中でのウォーキングは、誰でも簡単に始めることができる運動ですので、人によっては効果的な方法かもしれません。体や腰への負荷も少ないので、ぜひ一度試してください。
旅行に出かける 【0】
基本的に自宅で療養し、布団で寝ている状態を継続し、とにかく安静にする生活を、4週間ほど続けたあと、以前から予定していた一泊二日の家族旅行に出掛けました。
そこで『安静生活』を破ってしまい、腰痛の症状が悪化してしまいました。
運動も散歩もせず、4週間も安静にしたのだから、もうそろそろ良いだろう、という思いがありましたが、家族が楽しみにしていた手前、父として夫として、どうしても無理をして出かけてしまったのです。
この旅行で腰痛の状態を悪化させてしまい、それまでの努力が水の泡となり、
改めて『安静を徹底することを決意した』
きっかけとなりました。
まとめ
まとめです。
- とにかく安静にしよう
- 安静にして、腰が痛くない姿勢をできるだけ長く保つことが大切です。
- 何もしないのはつらいですし、いつもの生活習慣とは全く異なるかもしれませんが、安静を最優先にする勇気、決意、覚悟を持ちましょう。
- 痛み止めの薬
- 安静にしていても痛いときは痛いと思いますが、痛いときは症状は決して良化しません。
- 痛み止めの内服薬を飲んだり、必要に応じてブロック注射による処置などにより、痛くない時間をできるだけ長く確保しましょう。
- スーパー銭湯
- 全身の血行を良くすることは、治癒に有効です。
- お湯と水風呂を交互に入るなどで、血の巡りが良くなり、特におすすめです。
- フォームローラー
- 血行を良くするためは、体全体のストレッチが有効です。
- フォームローラーはひとりでできるマッサージです。
- ヨガ
- 安静にすることを優先すると、どうしても体力が低下します。
- ヨガは血の巡りを良くし、体力の増進・維持に効果的だと思います。
これらを続けていくことで、完治に近づけられたと考えています。
最後に、あなたに伝えたいことがあります。
椎間板ヘルニアは、完治する病気です。
諦めないで、治療に励んでください。
そして、明るく前向きに病気と向き合ってみてください。
そうすれば、必ず克服できます。